神秘学とは
以下のような本がある、
荒俣宏編、『世界神秘学事典』、平河出版社、1981
序 いまなぜ神秘学か-新たな統合文化を求めて(高橋巖)/はじめに(荒俣宏)//
オブジェ編;モノになる前のモノ-第1物質のこと/物質はなかった/3次元の不思議な風景-立体/時間-順にお繰り合わせ願います/星と人間は兄弟だった-宇宙の一部としての人間像/火-4大の王者は天上に燃えさかる/沈黙する芸術-鉱物と結晶の美学/有機物は片輪だった/植物-表面積の哲学(シャルダンの理論)/大宇宙と小宇宙-動物の本質/生命の螺旋-生きている〈かたち〉の謎/意識の発生-ぼくらは祖先の夢を見る/進化の調和/両性・対性・無性-螺旋環状する性/やわらかい機械-肉体は宇宙だ/思考の右と左/神の言葉のつくり方-言語の成立/建築の宇宙学-シャルトル大聖堂の場合/色彩-その生理的世界/モナドに始まる-ピュタゴラス学派/翁童学と彼岸感覚//
西洋古代編;すべてはエジプトに始まる-秘儀の発生/古代秘儀の系譜 1-エレウシスとオルペウス/古代秘儀の系譜 2-バッコスとディオニュソス/ザイスの学徒-イシスの秘儀/ケルトの神秘的世界/バビロニア-星を占う人々/ピュタゴラスまでの哲学者/ピュタゴラス的神秘/数学と神界/記憶の聖なる秘儀-ピュタゴラス派/初期ギリシャの哲学/ソクラテスの出現/感覚への挑戦/プラトンの神秘的愛/アリストテレスの罪-論理学の成立/二元論の恐怖-ゾロアスター教/不滅太陽神の讃歌-ミトラ密儀/ユダヤ教 1-その初期の謎めいた動き/ユダヤ教 2-タルムードの時代へ/マニの教え-悪をこの世に呼び出す人/錬金術の発生/キリスト教の成立/神秘的象徴の世界-動物/密儀宗教から宇宙生成哲学へ-新プラトン主義/新プラトン主義とグノーシス主義/グノーシスの宇宙観と人間観/グノーシスと東方教会//
西洋中世編;最初の光-西欧世界の離陸とジェルベール/予言者ヨアキムの意味/神秘学の家父長-フィオレのヨアキム/東方との再会-十字軍と聖堂騎士団/子供十字軍の意味/ライン河畔の神秘家-M.エックハルト/自由心霊派の千年王国-女と性の立場から/正統のために-異端審問の嵐/神秘主義よ、武装せよ!-異端カタリ派/権力による反駁-異端審問/死の舞踏と「価値真空」/イスラムとアリストテレスの到来/イスラムの創始-東方の新宗教/イスラム神学と、その神秘的解釈法/舞踏-イスラムの秘儀/山の長老たち-イスマーイール派の恐怖/最初のルネッサンス的魔人/〈オリエンタリスト〉について/発音を許されない神の名/天使論の神学的意味/悪魔とは?/カバラ-秘中の秘/カバラという名の伝統/ゾハールの世界/点と多の問題-ゾハールの奥義/啓示としての聖書/ゲマトリアと数理神秘学/言葉が物質を生むこと-ルルス的理想/記憶術から見た〈ルルスの術〉/結合術の勝利-R.ルルス/結合術-ルルスからキルヒャーへ/余りに伝統的な錬金術師-N.フラメル//
西洋ルネッサンス編;無限を語る枢機卿-N.クザーヌス/公然たる混交主義-ピコ・デラ・ミランドラ/プラトンの神秘的再生-M.フィチーノ/イタリア・アリストテレス主義唯物論-P.ポンポナッツィ/北方の近代人-C.アグリッパ/カバラ学と錬金術の結合-神秘学の発展/焚刑に散った無限宇宙への炎の使者-G.ブルーノ/不滅の単子に自然の最小を視る/宇宙と人間との鏡像関係-パラケルスス/キリスト教神秘主義の発展-カルメル会/十字架の聖ヨハネ/心霊修業-カトリック最後の狂熱/予言としての世界史-ノストラダムス/西洋にとっての中国/古代の神字を解読した男-A.キルヒャー/不死者キルヒャー/東西の交点・キルヒャー/神秘の詩の偉大なる翻訳者-ベーメ/無底の闇の中に輝く神の眼の光源/千年王国を求めて-宗教改革左派/普遍概念-目に見えない世界についての真相/裏返った月-コペルニクスとガリレイ/ベーコンの場合-あるいは数学よりも実験の道を!/デカルトの場合-あるいいは論理学よりも数学を!/魔術と科学の交換方程式-F.ベーコン/権威と迷信への戦い-ルネッサンス人文主義/数学と魔術の間-ジョン・ディー/ジョン・ディーのモナド論 1-序論/ジョン・ディーのモナド論 2-理論/ジョン・ディーのモナド論 3-占星学/ジョン・ディーのモナド論 4-反射光学/ジョン・ディーのモナド論 5-結実/宇宙の和声-ケプラーの太陽中心説/シェイクスピアの宇宙方程式/幾何学としての文学/〈5〉の世界のモデル/建築としての定型詩/ニュートンの魔力/〈調和〉(ハルモニア)の世界像/薔薇十字の兄弟愛-アンドレーエとコメニウス/薔薇十字思想の展開とその神話/科学の殿堂と神秘学/記憶術から数学へ/薔薇十字的啓蒙/兄弟たちの肖像-クエーカー/なぜ時計が必要なのか?-時と光の神秘/暗号学左派/暗号学左派の結末/ライプニッツは世界を統合する/世界言語と宇宙意識/彼らは気が狂っている-スウィフトの批判/汎神論の完成-スピノザ/盲人書簡と悪口雑言-フランス百科全書派/霊視の詩学-ウィリアム・ブレイク/スエデンボルイの神秘主義/鏡からランプへ-ロマン主義の展開//
西洋近代編;エーテルとは何か?/磁気の神秘論を排す/仮想物質のゆくえ-フロギストンとカロリック/宇宙創生論へのアプローチ 1-デカルト/宇宙創生論へのアプローチ 2-スエデンボルイ/宇宙創生論へのアプローチ 3-ビュフォン/宇宙創生論へのアプローチ 4-カント/地球史の連続性について/存在のための大ジグソー・パズル/初めに地球ありき-地質学的問題/人工生物と遺伝学-モーペルチュイの出現/シャルル・ボネの「親が先」説/ビュフォンの登場/ラマルクの哲学的生物学/生命の起源 1-地質学/生命の起源 2-リンネとエラズマス/反進化論の偉大なる幻想/真実の幻視-ラマルクの思弁生物学/卵の地球が見た夢/ゲーテの自然学/1本のしわに宇宙をのぞく-人相学の世界/心の治療を発見した男-メスメル/夢みる人の博物誌-ドイツ神秘生物学/オーケンの神秘的分類学/夢みる結晶-反進化論文学/生命は自然発生せず!/コントの人類教/地球の性生活のために-フーリエ理論/死後はいかに?/心霊学から超心理学へ/精神と物質は分離せず-感覚論の熱い系譜/反神秘学としてのマルクス学派/自然は人間以前に存在していたか?/第3の衝撃-フロイト理論/人間はリズムだ-フリーズとフロイト/『金枝篇』-民族学的アプローチ/認識の限界にいどむ-E.ヘッケル/ヘッケルの一元論とその立場/場の物質論 1/場の物質論 2-ホワイトヘッドの思想//
世紀末と西洋現代;フリーメーソンの近代化/世界制覇と神秘革命-イルミナティ/カリオストロの時代/サン・マルタンの神秘的後衛/レヴィとフランス・オカルティズム/高等魔術の教義と儀式/夢みる人々の宴-文学の神秘主義/ロシアの神秘主義/現代オカルティズムの黎明-神智学/神智学運動略史/神智学の鍵『シークレット・ドクトリン』/カルマ-神智学のキーワード/近代フリーメーソンから〈黄金の夜明け〉へ/ラスプーチン-その真実の歴史劇/〈黄金の夜明け〉-その創立の謎/3人の創立者たちと初期の歴史/〈ルビーの薔薇と金の十字架〉/内紛の時代へ/パリのメイザーズ/反乱-1900年前後/内紛-醜聞-分裂/〈暁の星〉団の成立と活動/A∴O∴とメイザーズ/アレスタ・クローリーとA∴A∴/黙示録の野獣-クローリ-/魔術-その理論と実践/ダイアン・フォーチュンと〈内光協会〉/イスラエル・リガルディー/現代の動向-O∴C∴S/〈黄金の夜明け〉団の教義と儀式/〈黄金の夜明け〉の魔術/〈黄金の夜明け〉の内部構造 1/〈黄金の夜明け〉の内部構造 2/〈黄金の夜明け〉の文献と儀式/タロット・カードにみる〈黄金の夜明け〉の歴史/東方聖堂騎士団/月の満ち欠けと人間の意志の体系化-イエイツ/車輪の吟味-『幻想録』からの抜粋/人智学の世界/シュタイナーとダウン症候群 1/シュタイナーとダウン症候群 2/ルドルフ・シュタイナーという人物/シュタイナーの宇宙論/グルジェフの出現/『奇蹟を求めて』の意味/グルジェフの〈自己〉心理学/西欧の秘教的〈スクール〉/グルジェフ主義の今日/今世紀の魔術研究者たち/オルゴンの発見-ライヒ/シャンバラの奇蹟/東と西を結ぶ神秘家リョーリフ/ハイデガーと神秘主義/20世紀の薔薇十字/ナチス神秘主義/近代占星術の勃興-ドイツの場合/重力と恩寵-シモーヌ・ヴェイユ/神秘のユング-フロイトとの訣別を探る/ショーレム/復興期のオカルト小説//
現代ポップ・オカルティズム;LSDカルト/カリフォルニアの〈悪〉/〈悪〉のスタイリストたち/LSD人体実験/アラン・ワッツと西洋禅/頭蓋骨穿孔法/ポップ宗教の絶対性/SF作家のつくったカルト/サイエントロジーについて/マハラジの教え/現代の人工言語派/農業のカルト的段階-フィンホーン//
東洋編;古代インド神秘思想-ヴェーダとウパニシャッド/古代インドとその神事/0(ゼロ)-無の形式論理/霊我と無我の緊張の行方-存在と言葉の形而上学/自由思想家の知的遍歴/インド的スコラ学の展開/アビダルマとは何か?/中観-仏教の神秘主義はここから生まれた/唯識-現実は一つの夢だ/プルシャ(宇宙原人)はカーストの祖/弥勒は本当に来るのか?/我々が仏を蔵している-如来蔵思想/密教史の4区分/宇宙の根本を成すのは光-大日如来/チベットの死者の書/中国での仏教の流れ/危機の時代と仏教/仏単子(ブッダ・モナス)の事事無礙世界/法華経の三位一体/中国固有の宇宙観-タオ/中国錬金術-仙人の世界/神秘学の隠匿-儒家の系譜/すべてはタオから生ず-無相道世界観/易とは何か?/朝鮮半島のシャーマニズムとキリスト教//
日本編;神と人の交わり-日本神秘主義/日本文学の神秘的起源/日本の霊学-神道神秘学の系譜/神道の時間論/祭儀と神話との共生回路-天皇神秘学/ウツ(空)なるナカマ(中間)は結集の点/恋の秘儀-魂恋ひのコスモスと立川流男女交会の秘術/空間は生きている-家・村・都・方位のシンボリズム/新しい神秘-密教の日本的展開/大乗と小乗-その仏教的意味/空界の言語哲学/空なる大日海に遊ぶ-空界/声字実相の世界/秘密真言の宇宙-大日真言から阿弥陀真言九字/曼荼羅の諸相/日本仏教の母胎-東密と台密の隙間/世界の聞き方-親鸞と道元の聞信の行/神道の奇妙な成立過程/神道の極致-元本宗源/神道における〈3〉の意味/大元宮に神道曼荼羅を観想した中世の怪人-吉田兼倶/自性マンダラから神道マンダラへ 1-動くマンダラ/自性マンダラから神道マンダラへ 2-ウツ(空)への参入図/神道思想の展開-習合は存在過程の姿/修験道-ヤマをめぐりて神仏と合い成る/朱子学の上陸と古学復興/秋成狂乱-宣長と秋成の闘い/象徴的言語論-富士谷御杖/驚くべき発見-安藤昌益 1/自然真営道の内容-安藤昌益 2/日本的狂気の源流について/古道-篤胤の世界 1/宇宙-篤胤の世界 2/『仙境異聞』とその後/神代文字にみる狂気の流れ/偽史とは何か?/言霊の神国-鈴木重胤/音と沈黙の神秘的連関-真の沈黙とは何か/神々の新しい誕生-近世新宗教/出口王仁三郎の偉大なる闘争/鞍馬山に天降りつく魔王尊の霊波-鞍馬弘教/月と蛇の秘祭-ウエサク祭と竹伐り会/近代言霊学-大石凝言語学と本田霊学/近代日本における霊的衝動/神智学、日本に渡る/無双原理とは何か 1-易/無双原理とは何か 2-総合化/二種の言語観 1-ピュセイ説とツェイ説/二種の言語観 2-関係は実体に戻る/星となった宇宙鳥(よだか)-宮沢賢治とその飛翔/ウツクシキ(美=空奇気)霊視の瞬間-梶井基次郎)など、
576ページ。
宇宙意識とは何なのだろうか、それに到達する方法は?
人間には、まだ知られていない能力が内在してはいないか?
これらは人類がはるか昔からずっと問い続けてきた大いなる疑問です。この探究を、宗教や権威とはかかわりなく、個人で行ってきた多くの人々がいます。実はぴったりとした名前がないのですが、仮にこの人達を神秘家と呼び、その作業を神秘学と呼ぶことにしましょう。
宗教家もこの作業を行ってきました。しかし多くの場合宗教では、啓示あるいは悟りと呼ばれる体験から創始者が得た知識を、他の人に伝えることに重点が置かれました。
それに対して神秘家は、個人個人が自身の手で、知識や体験を得ることを目指します。そしてその「知」は、それを得るための様々なテクニックとともに、宗教とも権力とも無関係に、当会のようないくつかの組織を通じて幾世紀も脈々と伝えられてきました。
より引用。
神秘学とは遥か昔から、ヒトにある潜在的な能力的なにかを探求する学問であり、オカルト・スピリチュアル的な知的欲求の塊である。
波長・前世・仕組み・意識等の理解をしようとしたときに自然と紛れ込んでいることがある。神秘学を知っていることでスピリチュアル的な話をするときに会話の内容をスッと飲み込めることがある。
誰もが名前を聞いたことがあるであろう有名な神秘思想家といえば
- ルドルフ・シュタイナー
- ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
- カール・グスタフ・ユング
などなど、ほかにもたくさん神秘的な思想を持った歴史的に有名な思想家は歴史のあちらこちらで発見できる。
自分たちは一般的に歴史の偉人たちが歴史の中で物質的にどんな発展に関与し、どんなものを残したかしか学ばない。
例えば、優れた科学者であり真の神秘家であった相対性理論で有名な物理学者、アルバート・アインシュタインは沢山の名言を残しているが以下のような言葉が、アインシュタインの神秘家的な一面を感じられる、
「我々が経験できる最も美しく、最も深遠な感情は神秘の知覚である。(中略)私たちにとって計り知れないことが実際に存在し、最高の英知かつ燦然(さんぜん)たる美として現れていて、私たちはその最も粗野な部分しか理解することができない。この知識、この感覚こそが真の経験すべての核心である。」
「宗教無き科学は欠陥であり、科学無き宗教は盲目である」
自分たちは過去の人物が何を考えていたか、どこまで考えていたか、なにを知っていたかを(すべて)引き継ぐことができないため、また1から考え始める。が、その1から新しく考え始めたものは調べてみるといつかどこかの誰かが同じことを考えていたことかもしれない。宗教的なことやスピリチュアル的なことにもそれが適用される。
それが既に神秘学として学問的に情報が集積・蓄積されているとしたらどうだろうか。
以上のようなことを今後、ブログにアップしていきます!お楽しみに!